今日の修理:JUKI HZL-7600



今日の修理は、
鹿児島県鹿屋市白崎町のお客さまのミシン。
JUKI HZL-7600 です。

「ひさしぶりに出してきて使おうと思ったら、
 ぜんぜん動かないの。
 ぶーんという音はするのだけれど」

チェックすると、修理・点検というほどのこともない。
今回のお客さまは、
下糸巻き軸が「下糸を巻く」状態になっていました。

上の写真は HZL-7600 ではなく、
brother COMPAL 900 ですけれど、
この状態でスタートボタンを押しても、
下糸巻き機は回転しますが針棒は上下しない。
ミシンってそんな構造になっています。

4年ぶりにスイッチを入れたというミシン。
たまーに動かそうとすると、
使い方を忘れてとまどうことも多いですね。

ともあれ、
「下糸巻き機は動いているので、
 ミシンはいまボビンを巻くモードになってるな」
というのは客観的に見るからわかること。

「使い方、忘れちゃってる〜」
と混乱したり、
「もしかして故障しているのかも?」
といったん思い込んでしまうと、
人間、なかなかべつの可能性に思い至らなかったりする。

ミシンの調子が悪くなったときには、
いったん電源を切って冷静に。
深呼吸のひとつでもして、
あらためて上下の糸かけからやりなおしてみる。

それでも「おかしいなあ」という状態が続くようだったら、
「お近くのミシン専門店に相談」ですけれど、
いきなり持ち込む前にまず電話してみるのも手です。

電話一本で解決することもあんがい多いものなので。




今日の講習:リバティで作るフリルブラウス



本日のロックミシン講習は、
鹿児島県肝属郡南大隅町からおみえのお客さま。
リバティをぜいたくに使ったフリルブラウスです。

「買ったけれども使いこなせる自信がないわ」

なんて云いながら、
慎重かつ正確に baby lock BL69WJ と BL72S を使われます。
もともと長く洋裁されているお客さま。
使い方にすこしずつ慣れていただければだいじょうぶ。




時間はかかりましたが、
きれいなブラウスができました。

「縫っててこんなに気持ちいい生地もあるのね」
と、リバティファンにもなっていただけましたよ。




講習見本の作成で夜なべして



明日のロックミシン講習のため、
見本というかサイズサンプルを、急遽、夕方から作ることになりました。

今回は前面にフリルのついたブラウス。

生地はもちろん!リバティです。




baby lock BL69WJ 糸取物語と
baby lock BL72S ふらっとろっくをメインで使用します。

日本一不器用なミシン専門店 大隅ブラザーですが、
ふらっとろっくのバインダーはばんばん使います。

「興味はあるのだけど、わたしに使えるかなあ」
と、講習の要望がたいへん多いのです、これ。




「ロックミシンだけ」
「ロックとふらっとろっくだけ」
という講習もおもしろいのですが、
家庭用ミシンを使うほうが効率がいいときは、
臨機応変、適材適所、ばんばん活用しましょう。

ロックミシンを持っている方が、
直線が縫えるミシンを持ってないなんてことは、
まずないですもんね。

当店の講習では、
brother Innovis LA を使ってもらうことが多いかな。




明日の講習は、
ロックミシン&ふらっとろっくを使うの、ほぼはじめて!
というお客さまが対象なので、
まずは基本的な使い方の確認と、
ギャザーやフリルを作っておどろいてもらう予定です。

こんなことが「わたしも」がんばればできるんだ!

そういうなんというか「ときめき」は、
これからもミシンを使い続けていくための、
大きなモチベーションになってくれると思うので。

しかし、型紙起こしから仕上げまで一気に作業すると腰が痛いね。

作業中は気にならないのですが、
これ、ミシンをかけているときの姿勢が悪いってことです。
気をつけないとイカンね。




今日の修理: JUKI SPUR



今日の修理は鹿児島県鹿屋市田崎長のお客さまのミシン。
職業用ミシン JUKI SPUR です。

「針を交換したら目とびがひどい。
もう針を3本も交換したんですけれど」

とのこと。

3年前から定期的に点検させていただいてるミシン。
そう簡単に悪くなるとは考えにくい。
交換した針が悪いか取り付け方がよくないのでは。

ビンゴ!
確認してみると家庭用の平針が取り付けられていました。

このミシンは、
軸が平らに削ってない丸針を使わないといけないのです。
ミシンをたくさんお持ちのベテランのお客さまなのですが、
今回、不注意で取り付けてしまったようです。

「きゃー、わたしとしたことが!」
と、たいへん恐縮。

いえいえ、よくあることなので。




長雨明け、ひさしぶりの快晴。
お客さまのご自宅では梅を干しておられました。

「できたらあげるわね」

なんてありがたいことを云っていただいたのですが、
すみません。
大隅ブラザー、じつは梅干とラッキョウが若干苦手でありまして。

そうお伝えすると、
「知ってるわよ」
と、お客さま、にやり。




Windows 10 家庭用ミシン 対応状況



Microsoft Windows 10 の正式リリースがやってきました。

これから購入されるコンピュータには、
Windows 10 がプリインストールされるようになるでしょうし、
いまお使いの Windows をすぐにでもアップデートして使いたい!
という新しもの好きのお客さまもおられることでしょう。

brother のサポートサイト によると、
刺しゅうPRO NEXT は問題なく使えるようです。
ミシン本体も USB 接続できる最近のものであれば、
Windows 10 のコンピュータと接続できる感じ。

おお、とりあえずひと安心。

とはいうものの、
Windows にかぎらず、
リリースされたばかりの OS なんてのは、
あれこれ不具合がおきるもの。

刺しゅうPRO 以外のソフトの動作が保証されなかったり、
コンピュータそのものとの相性が悪かったり、
外付け周辺機器がつながらなくなってしまう、
なんてことはじゅうぶん考えられるわけです。

あわてず、
評価が落ちついたころにインストールするのが吉でございます。

大隅ブラザーもインスコはもうすこし先にする予定。
それまで Windows 10 に関してサポートできないこともあるかもしれませぬ。
ご了承ください。

でも、新しい OS がリリースされると、
「人柱さん」から問い合わせが増えるのよね……。



【リンク】
brother サポート&ダウンロード Windows® 10 家庭用ミシン 対応状況



鹿屋市プレミアム商品券 使えます!



販売価格にプレミアム分がプラスされて買い物ができる商品券事業。
全国さまざまな形で実施されていますが、
鹿児島県鹿屋市でも、
昨日2015年7月27日(月)から利用できるようになりました。

1冊12枚綴り(12,000円)の商品券を10,000円で購入できる、
「鹿屋市プレミアム商品券」。

予約の段階で販売総額の9億円を超えたそうで、
たいへん人気の商品券。
引換券の発送準備も遅れているらしく、
商品券そのものを手に入れられるのは、
今月末以降になりそう、とのこと。

実際に使えるのは「来月から」という感じかな。

大隅ブラザーでも、この商品券、使えます。
すてきな機会ですので、
ぜひぜひ、おめあてのミシン購入にご活用ください。



【商品券名称】鹿屋市プレミアム商品券
【発行事業主体】鹿屋市プレミアム商品券発行事業実行委員会
【期限】2015年7月27日(月)〜2016年1月17日(日)
【使えるお店】鹿屋市プレミアム商品券 加盟店一覧





本日、断裁した洋裁本



たまって場所とる洋裁本は「自炊」しちゃいましょう。

書籍とか雑誌とか、
ともかく本の形になってるものは、ぜんぶ。

まず、本の断裁。

以前はプラスのでっかい断裁機を使ってましたが、
「重い、場所とる、
いちどにたくさん切れるけど、
まっすぐ切るのに意外とコツがいる」ため処分。
コンパクト断裁機 PK-113 がいい。
これ、たいへん使いやすい。

スキャナは定番 ScanSnap iX500
読み取ったデータは本ごとに pdf でまとめる設定。

自炊した本のデータは、
Dropbox でおおまかにフォルダで分類して保存。

コンピュータでも iPad でも読める。
基本的には iPad で閲覧。
必要なときはプリントアウト。
そんな機会はめったにないけど。

洋裁本に付属している原寸大の型紙はクリアファイルで保存。

クリアファイルの大きく開いた側面を、
マスキングテープで閉じて封筒型に。
横からの不意の散逸を防ぐことができる。

クリアファイルの表に、
これまたマスキングテープを貼って雑誌名と発刊年月をメモ。
テプラがいいけれどめんどくさいので……。

本ごとにクリアファイルにわけておけば、
必要なものだけ取り出せる。
起こした型紙もいっしょに放り込んでおけるから、
いいよ、これ。




今年は平成二十七年



お客さまにお子さま誕生のお知らせ。

うれしいですね。
さっそく命名額のご依頼をいただきました。

で、さきほど刺しゅうを終えたのですが、
額装の段になって、
「平成二十五年」で縫い上げたことに、はたと。

……ぐう。




刺しゅうPRO ワッペンのふち文字を簡単に


本日の刺しゅうPRO 講習のテーマは、
「初級を脱する!ワッペン製作」でした。

鹿児島県鹿児島市から、
今回、フェリーに乗ってきていただいたお客さまは、
刺しゅうPRO でオリジナル刺しゅう作りをふだんから楽しまれている方。

なのですが、
その刺しゅうデータの作成方法をあらためて拝見すると、
ワッペンのふちの文字、
たいへん苦労してレイアウトされていることが判明!しました。

これ、刺しゅうPRO の「文字配列」機能を使えば、
たいへん簡単にレイアウトできるんです。

ということで、
このウェブログをご覧いただいている方のなかにも、
ごぞんじでない方がおられるかもしれません。
その方法をシェアしておきます。

     *     *     *

まずはワッペンの外周を作っておきます。

このドーナツ形状の作り方はわかりますね。

  1. 大きな丸と小さな丸をふたつ作って重ね、
  2. 丸をふたつとも選択して、
  3. 「重なり削除」で重なる部分を削除したのち、
  4. 小さい円を削除。

こうすれば上のような太いふちの円ができます。




このふちにのせる文字を適当なところに作りましょう。
今回は「I Love Kagoshima」で(笑)。




「I Love Kagoshima」を選択したのち、
Shift キーを押しながらこの円の「外側」も同時に選択します。




レイアウト>文字配列>文字配列
を選択すると、



「文字配列の設定」というダイアログが出てきます。

  横位置:中央配置
  縦位置:文字下
  向き:ラインに沿う
  内側に配置:チェック

と設定して OK しましょう。

 


すると、おお!こんなぐあいに配置してくれました。
ね、簡単でしょ?
刺しゅうPRO えらい!

配置してからも文字の属性や書式は変えられますので、
「文字サイズ」や「文字間隔」、
「基準線からのオフセット」等々を調整して、
見栄えよく配置しましょう。




たとえば、
アルファベットの「g」や「y」は、
「基準線からのオフセット」値を上げてレイアウトすると、
おさまりがよくなりますよ。




文字列を選択して円に沿ってぐるりとまわして、
めざすところに配置すると、こんな感じ。




お次は同様に「Since 1968」という文字を入れましょう。
で、さっきとちがってこんどは、

  1. 「Since 1968」を選択したのち、
   Shift キーを押しながらこの円の「内側」を同時に選択。
  2. 「文字配列の設定」ダイアログでは、
   「内側に配置:チェックしない」

とするのがポイント。




これで凸型に「Since 1968」が配置できました。

文字全体のバランスを整えると、こんな感じ。
内側はからっぽですけれど、
これだけでずいぶんワッペンらしい雰囲気になりました。

こういう「帯を入れてその上に刺しゅう」という形だと、
「刺しゅうの上に刺しゅうを重ねる」わけですから、
実際に縫製するとステッチが崩れてしまうことがある。
試し縫いをしてきれいに縫える設定を探しましょう。

たいへんですが、
いい設定にたどりついたときはうれしいですよ。

そのためにも、
便利機能を駆使してラクできるところはラクしておくのです。
うむ。








刺しゅうPRO フォトステッチ お客さまの 2PM Jun. K



本日、当店のお客さまから、
「刺しゅう、ようやくできましたよ〜」
と、フォトステッチ作品を見せていただく機会がありました。

先日、フォトステッチ講習を受けられたお客さまによる、
2PM の Jun. K さんです。

データを載せておきますね。

サイズ:350mm×200mm
231,437針(32色)
ミシン:brother Innovis LA
アプリ:Photoshop CC、刺しゅう PRO(刺しゅうプロ)NEXT

おどろくのは、
これが brother の最高機種とはいえ、
家庭用刺しゅうミシンで縫製されていること。

そしてなにより、
これがはじめてのフォトステッチ作品だということ。

     *     *     *

家庭用ミシンでのはじめてのフォトステッチとしては、
刺しゅうPRO:お客さまはじめてのフォトステッチ作品という例もありますが、
今回の刺しゅうはなんというか……刺しゅうとして完成度が高い。

当店の技術も変わってきているので、
(「上がっている」と書かないのはいちおう謙遜)
講習の内容が年々変化していることを割り引いても、
はじめての写真刺しゅうで、縫製、たいへんだったはず。

よくぞここまで。

フォトステッチに取り組まれている方は、
上の刺しゅうサイズに注目してください。

350mm×200mm 。

brother の家庭用ミシンには、
このサイズに対応できる刺しゅう枠がありません。
ということは、
この写真刺しゅう、刺しゅうを分割してつなぎ合わせてるんですね。

brother PR1000e でも慣れないとむずかしい、
写真刺しゅうのつなぎ合わせ。
挑戦したことがある方ならわかると思います。
これ、家庭用刺しゅうミシンでは至難の技なのです。
そういうこと前提にミシンが作られていないので。

当店によくある質問で、
「家庭用ミシンで大隅さんのような大きなフォトステッチができますか」
というものがあります。
いつも返答に窮するのですよね。

できるといえば、できる。
できないといえば、できない。

ミシンやソフトの性能を考えれば、
そのための機能が備わっている、とは云える。
でも実際に縫製しようとすると、
そこにはたいへん高い壁がそびえているように感じるはずです。

自転車で九州一周旅行を計画するようなものかな。
不可能ではないけれど、
思いつきで完走できるほどだれにとっても簡単なわけじゃない。
つまり、そういうことです。

お客さまに訊くと、
はじめての位置合わせにはまる1日かかったのだとか。
そのくらいかかると思います。
PR1000e のカメラ機能に頼りきっている当店には……ムリだ(笑)。

というか、
当店も家庭用刺しゅうミシンでは、
「300mm×180mm」以上の作品は作ったことがありません。
それ以上のサイズを縫製するならやはり刺しゅう専用機です。

「刺しゅう作品には作る人の人となりが映し出されるのでは」
と最近どこかで書いた気がしますが、
いいものを作ろうとする繊細さと緻密さ、
ご本人によると「執念深さ」(笑)の結晶。
これはそんな刺しゅうだと思いました。

「好きな人物を刺しゅうしたい!」という気持ちは大きな力になりますね。

今日はいい作品を見せていただく日になりました。
当店も負けてはいられませんね。








刺しゅうPRO フォトステッチ 株式会社 精研さんの新作です!



完成しました。|(株)精研ブログ で、
新しいフォトステッチ作品が公開されていますよ!

たいへんすてきな風合いです。
いいですね!

これもまた写真刺しゅうの表現。



【リンク】
(株)精研ブログ








今日の修理:brother Teddy 800



今日の修理は、
鹿児島県鹿屋市大姶良町のお客さまのミシン。
brother Teddy 800 です。

3日前まではふつうに使えていたとのことですが、
今日はうんともすんともいわない。

電気はきてる。
プーリーは軽くまわる。
スタートストップボタンは下糸巻き時もダメで、
返し縫いのボタンも機能せず。
モーターのカーボンは問題なしで、
速度レバーも(たぶん)問題なし。

メインかボタン、どちらかの基盤が怪しい感じなのですが、
この機種、まだ修理部品が手に入りましたっけ?
brother さん。




思うところあり



新調しました。
この夏はクラークスのデザートブーツで走りまわろうと思います。

鹿児島、梅雨も明けたようですし。




丸に千鳥で Digitizer MBX の講習でした



台風が近づいて気圧が低下しているせいか、
どーも体調がいまいちの大隅ブラザーです。
腰痛はともかく肩がむずむず凝ってしまうのですよねえ。
嵐の前は。

本日は JANOME Digitizer(ジャノメ デジタイザー)MBX の講習です。

Adobe Illustrator や Photoshop を
仕事でばりばり使われるお客さま。

すでに刺しゅうPRO を活用されている方ですが、
「イラストレーターとの連携は Digitizer のほうが上なのでは」
以前から JANOME の刺しゅうソフトに興味津々だったそう。

「大隅ブラザーなら両ソフトの使い勝手を比較しながら検討できるかな」
と、遠路はるばる足を運んでいただきました。

刺しゅうデータの作り方、
というより「考え方」をお伝えしながら、
実際にデータを作っていただき両ソフトを比較してもらいました。

はじめての Mac のこと 壊してきた数々の iPhone のこと。
その他、まあ、ここには書けないいろんなことをお話ししながら。

そういえば、
昨日もたいへんおもしろいお客さまに立ち寄っていただきましたが、
そのときの話もまたここで披露するわけにいかず。

このところ、国会もとい「告解室」化している大隅ブラザーです。

刺しゅうソフト、とひとくちに云いますが、
その使い勝手はずいぶんちがうもの。
「機能の差」につい注目してしまいがちですが、
やはり「相性」もあるような気がしますね。

「すべてマニュアルでパンチしなくちゃ気がすまない」
という方もいれば、
「ドロー系のソフトウェアをメインに、
 どこまでつくりこんでいけるか試してみたい」
そういう方もいる。

いろんなアプローチの方がいるからこそ、
世界はおもしろくなっていく。

さて、関心のあったソフトとのファーストコンタクト。
お客さまと相性はどうだったでしょう。






「なにーこれー、いやーん、かわいすぎるー」

ご自分でつくったデータを brother PR1000e で試し縫いをして、大満足。
にやにやが止まらなくなってます。

テスト縫いそのものは、
「もうすこし設定を煮詰めなきゃ」といったところですが、
この時点でお客さまには「その先」のビジョンがすでに見えているようです。

「早く帰って自分のコンピュータでデータをつくりたい!」
うずうず、にやにや。

というわけで、
JANOME Digitizer MBX ご購入を即決していただきました。
ありがとうございます。

「つぎは PR1000e を買いにきますね〜」
と帰りぎわ。

はい、よろこんで。

でもその前に、
次回の講習もたのしみにお待ちしております。

風が強くなってきてますので、まずはお帰り、気をつけて!








今日の修理:JUKI MO-102



今日の修理は、
鹿児島県鹿屋市新栄町のお客さまのロックミシン。
JUKI MO-102 です。

「フットコントローラーを踏んでも動かないんです」
と、お客さま。

このロックミシンは汎用のフットコントローラーが使えます。
ためしに別のフットコントローラーを取り付けると、
ミシンは問題なく動く。

ということは、
この純正のフットコントローラーに問題があるわけです。

分解してみると、
なかには何十年もかけて溜め込んでいた埃がぎっしり。
これまで発火とかしなくて、ほんとによかった!

テスターでチェックすると、内部が通電しなくなっている。
そもそもペダルの受け部分が磨耗して、
動きがぎくしゃくしていました。

今回は、
汎用のフットコントローラーと交換対応させていただきました。

踏み心地が軽くなったので、
お客さまにもよろこんでいただけましたよ。




今日の修理:SINGER COMPUTER 7900



今日の修理は、
鹿児島県鹿屋市西原町のお客さまのミシン。
SINGER COMPUTER 7900 です。

じょうぶなミシンなのですが、
釜のタイミングがズレていて外釜周辺に傷もいくつか。

針落ち位置もチェックしてしっかり縫えるようになりました。




brother のヘッドマウントディスプレイ AiRScouter



個人ではまだ買えないようですが。



《リンク》
日本の未来の産業を変えるかも。
ブラザーのヘッドマウントディスプレイ「AiRScouter(エアスカウター)」
ギズモード・ジャパン





今日の修理:JANOME N105



今日の修理は、
鹿児島県垂水市錦江町のお客さまのミシン。
JANOME N105 です。

「硬い生地を縫い込んでから動きが悪くなってしまった」とのこと。

ずれてしまったのか、
針と剣先のタイミングが合っていなかったので、これを調整。
そして天秤の根元にこんなふうに糸が巻きついていたので、
これを除去。

各部の点検でスムーズに動くようになりましたが、
プーリーが重いのはこのからみついた糸が原因でした。

なんらかの原因で上糸が切れたのに気づかぬまま、
ミシンを動かし続けていると、
こんなふうにからまってしまいます。

異音がしたら、ミシンをすぐに止めてチェックすること。
それだけでこの種の糸からまりはずいぶん防ぐことができますよ。




刺しゅうPRO フォトステッチ 2PM Jun. K を素材に



本日は、刺しゅうPRO NEXT でのフォトステッチ講習です。

素材は、この方。

お客さまのリクエスト。
韓国のアイドルグループ 2PM の Jun. K さんです。

好きなアーティストを刺しゅうするぞ!
お客さまの意気込みは相当なもの。
大隅ブラザーもその気迫に負けないよう気合が入ります。

当店は、最近、大型刺しゅうを手がけることが多いので、
brother PR1000e といった、
刺しゅう専用ミシンで縫製することが多い。

専用のミシンでないとフォトステッチできないのかなあ。

いえいえ。
たとえば brother Innovis D400J とか、
Innovis LA / VF1 といった家庭用刺しゅうミシンなら、
かなり楽しめるんですよ、写真刺しゅう。

というわけで、今回、
家庭用ミシンサイズで縫製するデータを、
「ああでもないこうでもない」と相談しながら、
お客さま自身につくってもらいました。

本日、お客さまが選んだ画像は、モノトーン。

そろえる糸色が少なくて、フルカラーよりラクなはず。
うむ、たしかにそういう面もありますが、
糸色が少なければ少ないほど、
グラデーションをなめらかに表現するのがむずかしいのが、
写真刺しゅう。

モノトーン、じつは神経を使います。




はじめてフォトスッチに挑戦した方は、
上の写真からこんな感じのデータをつくったはず。

いや、
もっととっちらかった絵になったんじゃないでしょうか。

細部こそ潰れてしまっていますが、
このデータはこれはこれで雰囲気があります。
コントラストが強いのですが、
グラデーションが生きているので立体感がある。

質感のある絵ですよね。
すこし手を加えるだけで悪くない刺しゅうになるはず。



しかーし!(笑)

大隅ブラザーで講習を受けてもらうのですから、
好みはあると思いますが、
このくらいは細部を表現できるようになってもらいたいのです。

「私のミシンでもここまでできるんですか……」
アドバイスを受けながら作業していたお客さま、
椅子から転げ落ちそうになってました。

そう、できるんです。




上記のデータにいくつか修正を入れることで、
より生気のあるステッチデータにしてもらいました。

刺しゅうPRO はけっこうがんばってくれますが、
それでも、白ベタ黒ベタの表現で縫いが乱れてしまうことがある。
今回の場合だと、耳の上あたりの髪の部分。
これは「隠し調味料」でおさえてみました。

それだけでも刺しゅうのグレードがぐっと上がること、請け合い。

さあ、
このデータをそのまま刺しゅうするか。
おぼえたテクニックを使ってさらに調整するか。
はたまたべつの画像で刺しゅうデータ作成に挑むのか。

お客さまが興奮して悩まれているみたいなので(笑)、
本日の講習は、ここまで!

しっかり縫製できてはじめてフォトステッチは完成します。
次の講習は、
「正しいミシンの使い方」の基礎の基礎、ですかね。




刺しゅうPRO フォトステッチ Maltese Dog Puppy



お待たせしました。
今回の刺しゅうは Maltese Dog Puppy です。

サイズ:350mm×501mm
685,839針(50色)
ミシン:brother PR1000e
アプリ:Photoshop CS5、刺しゅう PRO(刺しゅうプロ)NEXT
写真:Maltese Dog Puppy (by VIKTOR HANACEK)
制作:Akihito Kouno





大隅ブラザーのフォトステッチは、
よく「髪1本まで表現しているね」と云われるのですが、
今回はそういう「細部がいかに表現できるか」ではなく、
がつん、とインパクトのある刺しゅうを目指してみました。
製作時間46時間の作品です。

ここまで大胆に全体をオレンジ色で縫い込んだのははじめて。

この写真を最初に見たとき、
「日曜日の夕暮れ時に庭で遊んでもらっているところだ!」
というマルチーズの物語を(勝手に)思い浮かべてしまったのですよね。
なので、
元の写真以上に人物もわんちゃんも橙色に染まってます。

意図と理屈で突き詰めていったというより、
あの夕刻のせつなさに思いを馳せていたら、
「そういう雰囲気」に自然になっていったという感じ。




大きさ比較で、
brother COMPAL 900 と並べてみました。

でっかいね(笑)。
COMPAL も家庭用ミシンとしてはかなり大きなサイズなのですが。

フォトステッチの入り口は、
「写真が刺しゅうで表現できるんだ!」ですけれど、
「いかに写真画質に近づけるか」を考えすぎると、
「つらいなあ」と感じてしまうかもしれません。

刺しゅうは糸の太さや走りピッチという制限があるので、
もともと微細な表現には限界がある。

「写真を元に自分のイメージでステッチするもの」と考えるほうが、
作っていて楽しいのではないかなあ。

写真は写真、刺しゅうは刺しゅう。

フォトステッチを前面に押し出している刺しゅう屋さんが、
すこしずつですが生まれてきてるでしょ。
たとえばおなじ写真を10人の作家が「せーのー」で刺しゅうしても、
まったくおなじ作品には絶対にならないと思う。
10通りの個性的な作品が生まれるのではないでしょうか。

で、刺しゅうを見れば、
「これはこの人の作品で、あれはあの人の作品だ」
そういうことも一目瞭然だったりするんじゃないかと想像します。

繊細な人は繊細な刺しゅうをつくるし、
大雑把な人は大雑把な刺しゅうをつくる。
乱暴な人は乱暴な、やさしい人はやさしい刺しゅう。

作品からにじみでる個性というのはそういうものだし、
それがおもしろくもあり哀しくもあり怖いことであり、
なによりすばらしいことだと、大隅ブラザーは思います。




ミシン刺しゅうやフォトステッチに興味のある方を中心に、
閲覧していただいているこのウェブログですが、
「自分の大切な家族を刺しゅうにしてもらえますか?」
という問い合わせがすこしずつ増えてきました。

みなさん、たいへん遠慮がちにお問い合わせいただきます(笑)。

たしかに大隅ブラザーは「技術を教える」ミシン専門店ですけれど、
「裏メニュー」的にフォトステッチの注文も受け付けています。

戦闘インストラクターのジェド・豪士だって、
ときには(しばしば?)ボディーガードを引き受けたりしますもんね。

お時間をいただくこともあるし、
「低価格で大量生産」をうたうわけにはいきませんが、
「渾身の力を込めた大切な1枚を、ぜひ」という方がおられましたら、
遠慮せずご依頼ください。

大隅ブラザー風味ですが、いい刺しゅう、つくりますよ。




と、もうすぐ4歳の営業部長が申しております。








刺しゅうPRO フォトステッチ あと3時間



刺しゅうPRO NEXT と brother PR1000e によるフォトステッチ。

埋まってきました。

面合わせが史上最高にうまくいってます。
うむ、なにごとも経験だね。

あと3時間。
刺しゅうミシンってほんとに働き者です。








「ネームPRO バーコード」は販売終了です



brother PR シリーズで使用する名入れ専用ソフト「ネームPRO」にて、
バーコード入力するためのアクセサリー、
「ネームPRO バーコード」が、
メーカー在庫完売につき販売が終了いたしました。

今後は販売店の在庫のみとなります。
ご了承ください。




FM1300AP アンパンマン映画公開記念キャンペーン!



小型ポータブル刺しゅうミシン、
brother FM1300AP アンパンマンモデルのキャンペーンがはじまりました。

期間中 FM1300AP ご購入のお客さま先着200名の方には、
ミシン本体に、
アンパンマン映画特別記念の箱に入った、
刺しゅう糸セット39色(ETS39)がついてきますよ。

キャンペーン開始期間:2015年7月6日(月)メーカー出荷分より。
           数量限定200台のため、数量に達し次第、
           キャンペーン終了となります。

アンパンマン大好き!というお子さんをお持ちの、
お母さんお父さんおばあちゃんおじいちゃんは、この機会に、ぜひ。



《リンク》
Sew Co.World ソーイングがもっと楽しくなる!手作り情報サイト
映画アンパンマン タイアップキャンペーン





3D ペーパークラフトパターンコレクション 新発売!



brother ScanNCut CM110 用の新しいアクセサリーが発売されます。

商品名:3D ペーパークラフトパターンコレクション
発売日:2015年7月10日
希望小売価格:6,500円(税別)

立体物を作成するための模様データが50個内蔵されている USB メモリです。立体的なバッグ、箱またはカードなどのペーパークラフトを作成できます。また、模様データに折り線も含まれているので、組み立て時簡単に折れ、組み立てることができます。

とのこと。
これはちょっとおもしろそうですよ。

当店でも遊んでみることにします!

こういうパターンデータこそ、
ネットで気楽にダウンロードして買えるようになるといいですねえ。




brother AF200 アナと雪の女王モデル 新発売!



brother から低価格ミシンの新製品が発売されました。

brother AF200 アナと雪の女王モデル

外装がかの大ヒット映画のキャラクター仕様になってます。
ミシンとしては brother PS202 とまったく同等の仕様です。
アナ雪のキャラクター刺しゅうが楽しめるとか、
そういうミシンではありません。

縫製能力は価格なり。
頑強性を求めるのは、酷。

なので、
こういう価格帯のミシンは、
「ミシンや洋裁に慣れている方ならなんとか使えるかな」
という、
じつは不思議なカテゴリーのミシンだったりします。
壊れたら買い直しになるパターンも多いですし、ね。

小中学校をはじめとする、
公共施設で使われているのを見かけることもありますが、
慣れている人慣れていない人不特定多数が使いまわすには、
いちばん不向きなミシンだといえる。

「持ち運びしたい方のためのセカンドミシン」
そんな使い方がぴったりだと思います。
普段はハーレーに乗ってるけど、
近所のコンビニにいくときくらいはスクーターで、
そんな感じかな。




刺しゅうPRO フォトステッチ 最後の面の



刺しゅうPRO NEXT と brother PR1000e によるフォトステッチ。

縫製がはじまりました。
あと8時間といったところ。

ここまでくると一気に縫い上げたくなるのですが、
ほかの仕事とのバランスもあるので、
キリのいいところで、また明日!