これは、そういうミシンなのです



前日の雨で溶けた雪。
冷たい風が心地いい快晴の宮城県東松島市のお客さまのご自宅に、
昨日、brother PR1000e を設置して、
刺しゅうPRO NEXT によるフォトステッチ講座をおこなってきました。

お客さまがこれまでお使いの刺しゅうミシンは、
brother Family Marker FM1100 。
お客さまは家庭用のこのかわいいミシンで、
ミシン刺しゅうの楽しさ、刺しゅうデータを作るおもしろさに目覚めて、
「これを仕事にしていきたい!」と考えます。

震災ではご自宅を失うというたいへんな被害に遭いました。
生活の再建、仕事の立て直し。
小さなお子さまもいらっしゃいます。
課題というにはあまりに大きな出来事ひとつひとつに取り組みながら、
育てていく、夢。

起業の準備をしながら、ミシンの選定。
必要な条件は、
「業務用途にかなうミシンであること」
「刺しゅうPRO を使ったフォトステッチが学べること」
そこで白羽の矢がたったのが、
brother PR1000e であり、大隅ブラザーでした。

     *     *     *

PR1000e は職業用刺しゅうミシンといわれます。
実際、刺しゅうを業務としておこなう会社や店舗で、
昨年発売になったばかりのこの新しいミシン、
使われるようになってきました。

それはそれですばらしいことなのですが、
でも、はっきりいって、
「それだけではもったいない」と、
大隅ブラザーは感じます。

最先端のカメラ機能が、
革命的に使い勝手を向上させた多機能な刺しゅうミシン。
「工場」や「作業所」で使うものだと思い込んでしまうのは、
じつにじつに、もったいない。
こんな使いやすいミシンこそ、
むしろ、家庭用として普及してほしい。
毎日、自分たちで使いながらそんなふうに思っているのです。

実際、先行して発売されている海外では、
「家庭用」として使われることのほうが一般的。
そんなふうにも聞いています。

コンピュータとインターネットの普及が、
SOHO などに代表される新しい仕事のあり方を可能にしたように、
PR1000e は、自宅の自室を「刺しゅう工房」に変えてしまう。

そう、これは、そういうミシンなのです。




こちらのお客さまは、
MacBook Pro で刺しゅうPRO NEXT をお使いです。
大隅ブラザーと同じ構成ですね。
うれしかったので、ならべて、記念写真(笑)。

Mac 環境の Photoshop で画像を加工。
VMware Fusion 上で起ち上げた Windows 8 で、
刺しゅうPRO NEXT を利用されていました。

コンピュータが使いやすいということは、
刺しゅうデータを作るのにも有利ということ。
「Macでも刺しゅうPRO が使えるよ」
というのは、もう古い!
「Mac だからこそ刺しゅうPRO がさらに楽しく使えるよ」
じつは、そういう状況なのかも。

     *     *     *

「震災に遭って、
 数えきれないほどたくさんの方に助けていただきました。
 これから、みなさんに恩返しがしたい。
 そういう仕事をしていきたいんです」

すでに持っている技術。
オリジナルのアイデア。
なにより、
すべての新しいことに「ワクワク」できる、その夢の力。

東北の地から、
フォトステッチクリエイターが生まれそして羽ばたいていく。
そのサポートをさせていただけること。
大隅ブラザーは、それが、すんごくうれしいのです。




松島で宿泊したのは「ホテル壮観」。
これはその中庭。

一泊二日ではなく、せめてもう一泊できたらなあ!
松島、すてきなところでしたよ。