ごうはらかなこ「夢の続きの続き 展」を観て



仕事の合間を利用して、
鹿屋市 リナシティ前のおしゃれなギャラリー、
art gallery 利重(rijyu)に、
ごうはらかなこ「夢の続きの続き 展」を観てきました。

先日の b'college フォトステッチ講座、
会場で披露する刺しゅう作品を送るため、
梱包したものを宅配便の集荷場のカウンターに運んだところ、
上のすてきなフライヤーが置いてあるのが目にとまりました。
これは、なんか、期待できそう。
名古屋から帰ってきたら、いくぞ!
そう決めていたのです。

ギャラリーでは、
想像していたような、
いや、想像以上に繊細な絵画が展示されていました。
ボールペンや色鉛筆で描かれているというラインは、
とてつもなく繊細でとてつもなくやわらかく、そして、硬質。
緻密な絵というのは、
しばしば描いている人の熱情や狂気が刻み込まれていて、
ときに、眺めているのがつらくなることがあるのですが、
ごうはらかなこさんの絵には、そういう脅迫してくる感じがまったくない。
そこに、まず、おどろかされます。

人をとにかく「しあわせにしてしまう」絵画。
こういうのって、ありそうで、じつはめったに出会えないのだ。

日曜日ということもあって、
ひっきりなしに出入りのあるギャラリーに、
作家 ごうはらかなこさん本人がすらりと立っていらっしゃって、
こちらの気の利かない質問にも丁重に応対していただきました。
ああ、そうか。
作家さん自身が、きれいにまるごと作品に反映されているのだね。
これは。

画集というのはまだ出ていないそうですが、
絵本という形では、いま準備が進んでいるのだそう。
やったね!

すでに評価のある作家ですが、
こういう方は、もっともっと広い世界に出ていかなければならないし、
また、出ていくことになるはずです。

こういう絵が世界に存在するということ。
それだけで、どれだけの人が救われるか。
生きていてよかった、と人生を肯定できるようになるか。
オーバーな話だと笑います?
でも、こういうこと、わかってくれる方、いますよね。

会期終了まで、あとわずか。
でも、可能な方は、ぜひ、足を運んでみてください。

人生の宝物が、ひとつ、増えます。



ごうはらかなこ「夢の続きの続き 展」
2012.11.14(土)- 2012.11.27(火)
【重要!】11.28(水)まで、延長されたそうですよ!
     詳しくは art gallery 利重(rijyu)まで!
11:00 - 19:00(最終日 17:00 まで)
art gallery 利重(rijyu)
893-0009 鹿児島県鹿屋市大手町3-20
0994-41-3392